創始者プロフィール

スウェーデンの音楽療法分野における第一人者によって、
ブンネ楽器とブンネ・メソッドが開発されました。

~人間の成長と発展をうながす道具としての音楽~
このジャンルにおいて長年の経験を持つステン・ブンネ氏は、スウェーデンの音楽療法の分野において、第一人者の位置を保持しています。ヨーテボリ大学、ヴェクショー大学、エーレブロ大学、ダーラナ大学にて教鞭をとり、2014年まで、Hudiksvall(ヒューディクスヴァル)市の文化長を勤めました。

学歴

1973年
ヨーテボリ大学/ウーメオ大学 文学学士、社会学

1979年
カルマル大学 音楽教師

1983年
ストックホルム王立音楽大学 音楽セラピスト

1997年
スウェーデン表現芸術インスティテュート  表現芸術セラピスト

2006年
ストックホルム王立大学 音楽教育学修士・修士号取得研究

著作

  • 『一緒に歌おう!すべての子どもへのMING音楽の可能性ハンドブック』(社会教育インスティテュート、2002年)
  • 『高齢者ケアにおける音楽』(ミュージックヴェルクスタン、1986年)
  • 『マラカス、マリンバ、糸鋸ベース』(リーベル教育出版、1978年)
  • 『変化するミュージック・スクール、カルチャー・スクール−音楽教師が体験した可能性と困難』(ストックホルム王立音楽大学、MPC、ワーキング・ぺーパー、2005年) スウェーデン政府基金による障がい者支援のための音楽の新しい可能性についての情報プロジェクト・レポート『さあ、誰でも音楽ができるよ!』(ヒューディクスヴァル、ステファンスゴーデン、ワーキング・ペーパー、2002年)他

ブンネ楽器の誕生と、その背景

音楽によって開かれた、社会への扉

ブンネ氏は14歳の時、はじめてギターを手にしました。いくつかのコードを独学で覚えた氏は、ボーイスカウトの仲間と一緒にバンドを作りました。そして、言葉を必要としない美的なコミュニケーションである音楽の演奏活動を通じて、喜びや仲間との一体感を味わっただけでなく、自己肯定感や自尊心が育まれるようになりました。楽器が弾けるようになったことで、社会と接する扉が開いたともいえる瞬間でした。この経験が、後の氏の活動に大きな影響を与えます。

楽器を弾いてみたい子供たちのために

ブンネ氏のバンドは好評を博し、数多くの演奏依頼が舞い込むようになりました。そして1972年、スウェーデン北部の学校の子供たちの前で演奏している時に氏は、ステージを見る子供たちのキラキラ輝く目の瞳の奥に、「あんな風に楽器が弾けたら楽しいだろうな!」「でも、楽器を習ったことも、弾いたこともないし…。」という思いがあることに気付きました。

そこで氏は、子供たちに音楽演奏の楽しさを感じてもらうために、通常の楽器を一切使用しない、全て手づくりのオリジナル楽器によるコンサートを、決行することにしました。
プラスチックのパイプにじょうごをつないで作ったトロンボーン。古い浴槽の上に自転車の車輪を横に置いて、スポークを弾いて演奏するギター。のこぎりの刃を弾いて音階を再現し、それを下に置いた木製のゴミ箱に共鳴させるベースなど。それらのオリジナル楽器を使ったコンサートは大成功をおさめます。
この経験をもとに、「自分で楽器を作ろう」と呼びかける”Maraccas,Marimba and Saw Blade Bass(マラカス、マリンバ、糸のこベース)”というタイトルの本が、1979年にスウェーデンとデンマークで出版されました。

誰もが簡単に使える楽器を

それから数年後、ブンネ氏は音楽教師の資格を持つ音楽療法士として、幼児や高齢者と一緒に音楽の時間を過ごすようになっていました。幼児も高齢者も音楽は大好きですが、演奏できる楽器の種類は限られる場合が多く、簡単できるタンバリン、マラカス、クラベスなどの打楽器で演奏に参加するのが常でした。これらの打楽器では、リズムを刻むことはできますが、メロディーやハーモニーを奏でることはできません。
そこで氏は、幼児や高齢者、機能障がいをお持ちの方でも、メロディーやハーモニーを演奏できるようにしたい、それが可能な新しい楽器を作ろう、と決心し、実行にうつしました。そうして生まれたのが、誰もが簡単に弾けて、音楽演奏に参加できる「ブンネ楽器」です。その根底には、氏が10代の頃にバンドで味わった、仲間と演奏する「幸福感」にも似た楽しさを、より多くの人に経験してほしいというストレートな願いが込められています。



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