チャイムバー
ヴィヴラフォンのような澄んだ音色が美しいチャイムバー。
1音ごとに楽器が分かれており、演奏しやすいのが特徴です。
どなたでも演奏しやすいように設計されています
チャイムバーは、様々な方が演奏しやすいように工夫と配慮がなされた、ユニバーサルデザインの楽器です。本体には弱視の方にも見えやすい色が採用されており、音板は他の場所をたたいてしまわないように、広く設計されています。さらに音板は演奏する方の必要に応じて、角度を変えることもできます。 また、チャイムバーをたたくマレット(ばち)も、持ち手にコルクを巻く事によって、手の力の弱い方でも握りやすいように、配慮されています。
お一人でも、大勢でも。ご高齢者から赤ちゃんまで。
1音ごとに楽器が分かれているため、並べてお一人で曲を演奏することもできますし、複数の人で、それぞれの役割を決めて演奏することも可能です。 音遊びができるようになってきた赤ちゃんのために、おもちゃの楽器をお求めになる方は多くいらっしゃると思いますが、通常そのような楽器は、良い音がするとは言い難いものがほとんどです。幼い時から本物の美しい音に親しむことができるチャイムバーは、お子様の情操教育に適した楽器であるといえるでしょう。 また楽器自体に演奏しやすい配慮がなされているため、ご高齢の方や身体に機能障害をお持ちの方にも、それぞれの度合いに応じて、音楽演奏に参加していただくことができます。 様々な使い方ができるチャイムバーは、世代や身体のコンディションを超えて、一緒に楽しい時間を過ごせるツールとしても、ご活用いただけます。
ご高齢者の運動機能や集中力の維持・向上に
チャイムバーは音板をマレット(ばち)でたたいて音を出す楽器なので、その演奏には、腕の筋肉を動かしたり制止したりする能力や、マレットを握る握力も必要になります。そして、目で見て手を動かすことの機能の協調性や、周りの方とタイミングをあわせるため、集中力などが高められます。チャイムバーの合奏を続けたご高齢者は、運動能力や思考力、活動力が増す事が、これまでの観察でわかってきています。楽しく演奏をすることで、心身の機能維持や認知症の予防、緩和などにつながるブンネ楽器は、国内外の様々なご高齢者施設にで導入され、人気を博しています。
「よみがえった」ご高齢者
あるご高齢の女性は数年の間、一言も話すことなく、自分だけの世界に閉じこもって生活をしていました。 あるとき、その女性がたまたまブンネの音楽活動に参加することになり、ひとりのスタッフが彼女の隣に座って、歌いはじめました。そしてしばらくすると、彼女のほうからかすかに音が聞こえてきました。なんと、彼女がメロディーを小さく鼻歌で歌いはじめたのです。そのことに気付いたインストラクターは、同じ歌のフレーズを増やしました。すると彼女は次第に、歌詞をつけて歌うようになってきました。 今まで言葉を発することもなかった彼女が、歌詞つきで歌っている姿に、隣に座っていたスタッフは驚きを隠せませんでした。 そこで彼女にチャイムバーとマレットを渡してみると、それを掴んで音を鳴らし始めました。数分後には、鼻歌を歌いながらチャイムバーを奏でるようになり、周りの参加者を意識しながらコミュニケーションをとるようになったのです。スタッフたちは口々に”彼女に奇跡が起きた”と話していました。ブンネメソッドで、彼女はまるで「よみがえった」ようでした。